ひるねの時間

「地球はまわる」 97/10/12      飯島 かつあき

皆さんは、大陸移動説を信じますか?

私も大陸が移動している事は疑いようのない事実だと思います。で〜も〜!その昔すべての大陸は一つだったなんてのは、不自然だと思いませんか?なぜなら大陸はどろどろの溶岩の塊の地球の上に浮かんでいる訳ですが、もともと全体がどろどろだった地球が冷えて固まる時に一箇所だけが大陸として盛り上がったかたちで固まるなんてなんか不自然すぎます。全体がでこぼこしていて、あちこちに陸地が有るとか、もしくは遠心力の関係で比較的重い成分が赤道付近に集まって固まったと言うなら納得できます。しかしそれが極でも赤道でもない、一箇所に集中するなんて不自然です。大陸を形成した成分が地球の中では比較的軽い物質の集まりだったとしても表面全体に均一に現れるはずです。それが一箇所に集まるなんて信じられません。

そんな有る時、地球の誕生に関する記述を見ていると、地球はもともと1つの大きな塊ではなく太陽系が形成される時にまだどろどろとした天体同士が衝突しあい、やがて地球が誕生したのだと書いてありました。
これだ!
ひらめきました。偏ったたんこぶの様なところ、つまり大陸を形成する要因となったものはひょっとしたらもうほとんど形が出来上がっていて、固まりはじめる寸前の地球に小さな天体が衝突したのではないかと。
その天体が地球内部にもぐる時、衝突した辺りの溶岩が盛り上がり、そのまま固まってしまったのではないか?もしくは衝突のショックで形の崩れた天体がそのまま地球の表面に残り大陸となったのでないかと。
そう考えれば、大陸が比較的無理な形で地球の表面に浮かんでいるのも納得できるような気がします。

そう言えば地球は太陽系の中でも特に変な惑星です。通常自然に発生する円運動においては、中心に有る太陽の回転の向きに合わせて、各惑星の公転軌道が決まり、その公転軌道と自転軸とは垂直になるのが普通です。その傾向は中心に近ければ近いほど著しいはずです。しかし地球は比較的中心に近いにもかかわらず、公転軌道と自転軸との関係はかなりずれています。
しかも、この自転軸はいまだに少しずつずれが大きくなっているそうで、磁極もこれを追いかけるようにして移動しているそうです。そもそも磁極は一定の軸を中心に長く回転しているうちに、全体を構成する各分子の向きが少しずつそろって来る事によって発生します。つまり、磁極の有るところはかつて自転軸の有った所のはずなのです。それが別々に存在する事からも地球の自転軸が少しずつ傾いている事が分かります。
つまり、地球は自転とは別の方向に、ごくわずかながらもゆっくりと回転しているのです。これは地球が固まりかけた時に、小さな天体が衝突した時の影響の名残ではないでしょうか?
ひょっとしたら、本来赤道上空を自転しながら回っていなければならないはずの月が、一切自転をせずしかも複雑な軌道を描いて地球上のあらゆる地点の上空に現れるのもその時の影響かもしれません。

最近、宇宙からの観測で地球は球形ではなく北極と南半球の南緯45°付近が膨らんだ洋梨の様な形をしている事がわかりました。皆さんも子供の頃シャボン玉遊びをしていて気付いたかもしれませんが、シャボン玉は通常奇麗な球形をして回転しながら飛んでいきます。しかし風などの外力を受けると、その形が丁度洋梨の様に歪んでしまったりします。地球が歪んでいるのもそんな所為ではないでしょうか。 そんな疑問を乗せながら今日も地球は回る。

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