ひるねの時間

「新潟県警は・・・」00/03/21      卜部 知典

賭けマージャンも、図書券なら違法ではないのだろうか?
説明に拠れば、個人が私費で買った図書券を満貫賞として配ったので、賭博にはあたらないそうだ。
だが、誰が一体そんなつまらない法律論を聞かせてくれと言っているのだろうか?
求めているのは謙虚で誠意ある回答ではないだろうか?
不祥事による前本部長の引責辞任を受けて、新たに着任したいわば期待の星の新本部長の発言がこれでは、期待した方が間違いだったと言わざるを得ない。

法律に引っかからなければ何をしても良いと言うことなのだろうか?
それは、合法ドラッグなら吸っても良いし、海外の法律の整っていない国でならば、賭博や売春に手を染めても良いと言うことと同じではないだろうか?

確かに法的には問題ない。しかし、それは法律の問題ではない。正義感の問題なはずだ。
警察が正義感をなくして、市民の安全と財産を守れるのだろうか?

警察官が、しかもそのトップクラスの幹部が、たとえ発表通り法律にはギリギリ引っかかってないとしても、そんな脱法行為とも言えることをして良いのだろうか?
金銭はだめだが、株券ならいいだろうと、値上がり確実の未公開株を政治家に配ったリクルート事件と同等なのではないだろうか?
今、新潟県では、交通違反などで捕まったときに「へー、一般市民は捕まえるんだ?」と言うのが流行っているという噂を聞いた。
なるほど、不祥事を起こした警察官に対する処分があんなにあまいのでは、そうも言いたくなるだろう。
しかし、警察は本来一般市民の敵ではなかったはずだ。
警察をここまで受け入れがたい存在にしてしまっていいのだろうか?

長岡署の警察官が豊栄署の管内で、酔ってタクシーの運転手に暴行をはたらき逮捕されたとき、長岡署の署長が豊栄署に対して報復をほのめかす発言を行なったと、一部のマスコミで報道された。事実ならば恐ろしいことである。
抗争事件でも起こさなければいいが・・・

まったく、新潟県警は、ギャグのつもりだろうか?

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