市町村合併。
2001/02/14


現在の新潟県

新潟県内には、112の市町村が有る。これは北海道・長野県についで第3位で、100市町村を超える都道府県はこの3道県しかない。
新潟県が、これほどまでに市町村が多いのには、いくつかの理由が考えられる。
面積が広く、細長いため市町村をまとめにくい。
江戸時代小藩分立だったため、地域に統一感がない。
変化を好まない気質の為、合併に消極的な意見が多い。
などだ。

例えば、面積は、北海道、岩手県、福島県、長野県についで5位だ。
越後、佐渡の2国からなり、あえて新潟県を北陸地方に入れるなら、北陸全体の約50%を占めることになる。
また、小藩分立という点からも、長岡藩、村上藩、新発田藩、高田藩といった代表的な藩を始め、椎谷藩のような石高わずか1万石のものまで、数多くの藩が乱立していた。その上、領地も飛び地が多く複雑に入り組んでいたため、江戸時代、住民の行動範囲は狭く、お互いの交流は少なかった。
そのため、方言や風習など、非常に細かく分かれている。
そして、変化を好まないということに関しても、例えば他の地域では、合併によって自分たちの慣れ親しんだ市町村名が無くなる事に対して抵抗が有るという話は良く聞くが、新潟県の場合、自分たちの市に吸収されることによって、消滅してしまう町村に対して、遠慮や申し訳ないという気持ちなどが、住民サービスの向上など自分たちの生活に関するプラスの面に勝ってしまう事によるものが多い。
つまり、事を荒立てたくない、何もないところに波風を立てたくないというところから来ている。
そういった、諸条件から、市町村の合併は進みにくい風土に有ると思う。


しかし、政府の指導もあって、新潟県も市町村の合併に関して検討を始めるようになった。県が地域単位で検討を進めているもので、先日、佐渡は1市にまとめたいという方針も出た。
また、長年の念願だった新潟市と黒崎町の合併も来年1月1日に決まった。
新潟市は、この外にも亀田町、横越町、京ケ瀬村、聖籠町、西川町、巻町などの合併を進め、白根市、新津市、五泉市、豊栄市などとの広域合併を行えば、人口密度的には仙台市よりも条件も良いため、100万都市も夢ではない。
こういった状況の中、新潟県はおよそ30市町村程度にするのがいいと考えられています。
そこで、例によって、勝手にまとめてみた。

合併後の市町村合併前の市町村
村上市村上市、山北町、朝日村、粟島浦村
中条市中条町、荒川町、黒川村、紫雲寺町、加治川村、神林村、関川村
新発田市新発田市、豊浦町
豊栄市豊栄市、聖籠町
新潟市新潟市、(黒崎町)、亀田町、横越町、京ケ瀬村
蒲原市安田町、水原町、笹神村、東蒲原郡
新津市新津市、小須戸町
五泉市五泉市、村松町
白根市白根市、味方村、月潟村、中之口村
加茂市加茂市、田上町
巻市巻町、西川町、潟東村、岩室村
燕市燕市、吉田町、弥彦村
三条市三条市、下田村、栄町
寺泊市寺泊町、和島村、与板町、分水町、出雲崎町
見附市見附市、中之島町、栃尾市
長岡市長岡市、三島町、越路町、山古志村
柏崎市柏崎市、刈羽郡、柿崎町、吉川町
北魚沼町入広瀬村、守門村、湯之谷村、広神村
小千谷市小千谷市、川口町、堀之内町、小出町
六日町市南魚沼郡
十日町市十日町市、中魚沼郡
松之山市東頸城郡
上越市上越市、三和村、名立町、大潟町、頸城村
新井市新井市、板倉町、清里村、妙高村、妙高高原村、中郷村
糸魚川市糸魚川市、青海町、能生町
佐渡市両津市、佐渡郡
以上のように予測してみました。
26市1町で、ほぼ30市町村を達成できます。
これでも多いと思うのですがどうでしょう?
新たに人口10万人を超えるのは三条市と柏崎市で、10万人以上の都市は5市になります。これ以外の市もほとんど5万人を超えます。
数合わせ的なところも有りますがどうでしょうか?実際の計画案に対して、どの程度あたるでしょうか?

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