メジャーリーグ。
2001/05/01


メジャーリーグは、2〜3年内に日本に3チーム程度、韓国に1チーム程度のチームを置くことを計画しているという噂を去年の秋頃聞いた。
荒唐無稽な話のようにも聞こえる。
飛行機でせいぜい2時間、鉄道でも最高4時間強程度の移動時間しかない日本のプロ野球会にとって、10時間を越える移動時間を要する、アメリカと日本で同一リーグを運営するのは無理な様に感じるのも仕方のないことだ。 しかし、アメリカでは国内の移動だけでも、西海岸と東海岸ではかなりの移動時間がかかる。
また、現在国外にエキスポズとブルージェイズの2チームを置いているという実績もある。
一概には、実現不可能とは言えないのだ。
移動時間の問題は、現在でも東部、中部、西部などの地区分けによって遠距離のチーム同士が頻繁に戦わなくても良いシステムになっており、東アジアにチームを置くとしても、数チームを設置し地区にしてしまえば移動のことはそう問題にはならないだろう。

では、日本のどの都市に置くのが妥当かと言うことだが、メージャーリーグのチームを置く条件として、人口100万人以上の都市またはそれに匹敵するものという条件がある。この条件だけから考えると、東京、大阪、名古屋などの大都会が真っ先に浮かぶ。
しかし、東京はまだ余裕があるにせよ、大阪、名古屋はすでに現有の人気チームがファンを独占している状況にあり、付け入る隙はないだろう。
1チームは東京に置くとしても、後の2チームは、それ以外の地方都市と言うことになる。
人口100万人規模を確保できる都市と言えば、北から札幌、仙台、新潟、千葉、さいたま、川崎、横浜、岐阜周辺、京都、神戸、岡山・倉敷、広島、北九州、福岡ということになる。このうちすでにチームのある千葉、横浜、神戸、広島、福岡はマネージメント的にも難しい。
さいたま、川崎は東京に包含されてしまい設置する意味がない。
岐阜、京都も人気チームのお膝元に近く、経営が困難だ。

残った都市のうち、仙台は過去にロッテが本拠地を置いていた時代の失敗があり、候補に上げにくいだろう。
また北九州は、すでに巨人、ダイエー、西武などのファンが多く、都市自体の地盤沈下も激しいので、誘致には障害も多い。
そうなると、残った都市は3つ。中でも札幌は自前の野球チームを持ちたいという声が強く、また首都圏、関西、中京に次ぐ第4の都市圏に成長している実績もあり、誘致運動が起これば最有力候補となるだろう。
そうなれば、残りの1つの枠を、新潟、岡山・倉敷、の2つの都市域で取り合わなければならない。
新潟は、単独で人口80万人を目指している。また、人口密度の面からも、仙台市を上回る規模で人口も増加傾向にあるので、期待が持てる。
岡山市と倉敷市の連合体で人口は100万人を超える。ちょうどミネソタ・ツインズのような基盤になるが、ここも、発展中の都市だ。また両方の市に新幹線の駅があり交通の便も良い。新潟にとってはなかなかの強敵だ。

いずれにしても、まだメジャーリーグのチームを日本に置くと正式に発表されていないので、夢物語に過ぎないが、夢は膨らむ。


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