平成14年7月、”新潟教弘友の会”の海外研修旅行、中国・「黄山・千島湖・杭州6日間」の旅に参加しました。圧倒的で幻想的、峻烈で深遠、正に仙境を思わす水墨画そのものの世界でした。 ここでは、その水墨画紀行の内、黄山と西湖(杭州)に焦点をしぼって紹介したいと思います。【旅行日; ’02.7.6〜7.11】 |
【石 筍 峰】 始信峰からの景観の一つ。 左に上昇峰、右に石筍峰が聳え、奇峰、奇松の景観が実に素晴らしい。この景色を眺めながら、文人たちが酒を酌み交わしたところとして有名です。 |
【千丈の断崖】 同じく始信峰からの景観の一つです。 目もくらむような千丈の断崖に思わず息を呑みます。そんなところにも、見事な黄山松が凛として枝を伸ばしています。 |
【夢 筆 生 花】 山中のホテル、「北海賓館」近くの展望台からの眺め。 筆先の形をした岩(中央右)に1本の松が生えています。残念なことに松が枯れ、現在のものはプラスチック製の作りものとのこと。 |
【飛 来 石】 高さ12mの奇石。 まるで空から飛んできたようにあることからこの名が付いたと言います。何とも不思議な造形です。折しも霧にかすんで、夢幻の世界を描いていました。 |
【日 の 出】 清涼台から望んだ日の出の一瞬です。 数百人と思われる観光客が固唾を呑んで目を凝らします。7月とは言え、黄山の早朝は寒く、防寒具を着てのご来光待ち。日の出の瞬間、感動のどよめきが静寂を破ってこだましました。 |
【ご 来 光】 ご来光が峰々の姿を映し出し、刻々と変化する様は正に神秘的。幻想的な深山幽谷の世界を見せていました。あたかも動画でも見ているかのようで、寒さも忘れ、いつまでも去りがたく大自然のパノラマに見入っていました。 |
【光 明 頂】 光明頂からの眺めです。眼前には雲煙に見え隠れする高峰。 光明頂は、黄山第二の高峰で、標高1,840mあります。ここも、日の出と雲海の名所として知られています。1,995年に築かれた気象台があります。 |
【雲煙に浮かぶ】 霧が立ちこめ何も見えなかった空間に、突如として屹立する岩山が浮かびます。はっと息を呑む間もなく、また雲煙に掻き消されていきます。動かぬ峰々が刻々と変貌し、様々な姿を見せてくれる神秘な世界です。 |
【断 橋 残 雪】 白堤の北の端に架かる橋。雪が積もると橋の中央部から解け始め、橋が折れて白堤がここで断たれているように見えることからこの名があり、十景の一つです。 中国民話『白蛇伝』の白素貞と許仙は、この橋で巡り会っています。 |
【錦 帯 橋】 白堤の西側に架かる橋。 この先の西の端にある庭園が、十景の一つ、「平湖秋月」です。湖面と同じ高さで造られていることから平湖と言い、中秋の名月に、月が湖面に映る倒影が美しいことで有名です。 |
【蘇 堤】 北宋の詩人、蘇東坡が杭州の知事のころ、20万人の人々を動員して築いた堤。2.8kmあり、6つの橋が架かっていて、その一つ。 霞がかった春の早朝にしだれ柳の枝でウグイスが鳴く情景が最も美しいと言うことから、「蘇堤春暁」の名があります。 |
【霧中に浮かぶ】 霧の中、かすむ蘇堤に向かって湖面を行く小舟一艘。微かに揺らめく湖面に影を落として進みます。 霧中、そこだけが浮かんで、印象深く水墨画の世界を醸していました。 |