銅箔とITOは全周波数帯域で電磁波を遮断しますが、わずかな隙間でも電磁波を漏洩させます。電磁波吸収シート(特許出願済み)は無線LANの使用する周波数に合わせたアンテナで、多少の隙間でも無線LANの電磁波は通しません。銅箔・ITOと電磁波吸収シートを組み合わせて、ドアや窓、天井や床の複雑な構造でも漏洩が非常に少ない電磁波の遮断構造を作ります。
銅箔やITOは空間に対するインピーダンスが大きく異なるため、電磁波は反射します。これがシールド効果です。しかし、隙間があると反射された電磁波が集中してシールド効果は損なわれます。隙間無しの施工は非常に手間がかかり、実施は困難です。
電磁波吸収シートのアンテナは空間に対してインピーダンス整合が取れているため、近傍の電磁波を引き寄せます。引き寄せる距離は2.45GHzでは概算で波長の10分の1程度です。銅箔・ITOとシートの間に数mmの隙間が許されれば、施工が大幅に楽になります。