作詞 大林 完
曲 一高寮歌「春爛漫」
1.仰ぐ八海天を衝き 戴く雪に光有り
羽振り鋭く天翔る 萬里の鵬は今何処
扶揺の嵐吹き絶えて 人に図南の翼なし
2.波は激する信濃川 渦巻く水に叫びあり
見渡す広き中津瀬に 渡る彼岸も程遠し
増る水嵩に折を得て 鯤の鰭振る春や何時
3.理想の光願ふ時 見よ八海の雲の峰
渡る彼岸も遠き身に 望め信濃の川の水
水や洋々峰や巍々 山河四周の里にして
作詞 平野秀吉
作曲 大和田愛羅
1.船岡山の春の花 咲きて萬朶の雲にほい
八海山の峰の雪 仰ぐ千くわの玉の色
気高く清く麗しく 磨く心の姫鏡
2.魚沼の水皆此処に 集めて速き信濃川
人に力の絶えぬ時 ついの栄えをこれ見よと
越後大野にそそぎては 秋のみのりとなりぬなり
3.よき国よき世うれし我 よき校よき師たのし我
知遇の幸をよろこびて 学べいそしめいざや友
おみなのつとめ母の道 しるべは誠ひとすじに
採譜 南雲 充
1.旭日の燃ゆるひ生ヶ丘 船岡山の夕月夜
常緑(ときわ)の森は色深く 礎(いしずえ)固き大空の
甍(いらか)の匂ふ松と菊 我が學び舎は愛の園
2.気は晴れ渡る信濃川 清き流れに八海の
雄々しき霊姿仰ぎ瞻(み)て 學びの業(わざ)や世の務め
いそしく励みて教え草 健気(けなげ)に育て身と心
3.雪に変わらぬ姫小松 薫りも高き菊の花
心の鑑身の友に 六條(むすじ)の校訓(おしえ)胸に彫(え)り
優しく気く生ひ立ちて 婦人(おみな)の徳を守らなむ
採譜 南雲 充
1.船岡山の春の月 信濃川原の秋の月
その花のごと麗はしく その月のごと麗はしく
磨ききたふる心とかひな やがてはみ国の鑑ぞと
緑の髪のひとすじに 學ぶわがやの楽しさよ
2.桐の林はいやしげり 雪の小千谷も名にし負う
その林よりしげかれと その雪よりも名を負えと
緑いやます姫松小松 枝葉のさかえ祈りつつ
梓のゆづるゆるみなく いそしむわがやの楽しさよ
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